システム最適化。ターボチャージャーのセッティングガイド
GarrettMotion.com のウェブサイトには、多くの役立つ情報が掲載されています。ターボ、インタークーラー、ターボキットの製品情報を掲載しています。Garrettのモデル命名の説明、Garrettトの技術や製品開発、OEMやモータースポーツとの関わりなどをご紹介しています。初級者向けから上級者向け、専門家向けまで、エンジニアによる技術チュートリアルを掲載し、コンプレッサーマップの動作点を詳細な計算式でプロットし、正しいターボを選択するのに役立ちます
It also contains and what events we’ll be at throughout the year as well as a distributor locator. また、ニュースや年間を通じてのイベント情報、販売店検索も掲載されています。このウェブサイトには、一般的なものから技術的なものまで、幅広い情報が掲載されています。お客様の経験レベルに関係なく、特定のアプリケーションに役立つ情報、または単にターボとターボシステムに関する知識を深める為の情報を見つけることが出来ます
アプリケーションのご案内
システムを設計する前に理解しておくべき最も重要なことは、アプリケーションの用途と目標馬力です。レースで使用するのか、ドラッグレースやドリフトで使用するのか、それとも公道走行用の車で使用されますか? その用途によってタービンの選定やシステム構成が大きく変わります。ドラッグレースで9秒台を出すのに適したターボシステムは、ドリフトやロードレースで使うには適していません。また、フライホイールパワーの目標値も必要です。この馬力を元にシステム全体の設計を行います。ターボが大きすぎると処理能力が遅くなり、小さすぎると思うようなパワーが出ません
ターボマッチング
www.GarrettMotion.com または Boost Adviser.com にアクセスしてください
すべてのターボには、馬力と排気量の範囲があります。この数値は各ターボ性能のページに記載されています。この範囲内にあるタービンを選ぶのがポイントです。目標馬力は?排気量は?次に、お客様の要件に合致するターボチャージャーを探します
・Turbo Tech をクリックし、Turbo Tech101, 102 and 103をお読み下さい。
・ ターボ技術103の公式を使用して、特定のアプリケーションの為のレッドラインでの質量流量と圧力比(PR)を計算します。
・ 質量流量とPRを複数のコンプレッサーマップにプロットして、最適なものを決定します。
・ このプレゼンテーションの例では、「アプリケーション」は、ポンプガスを使用する400馬力の公道走行用の車である為、推定質量流量〜40 lbs/分
エアフィルターの選定
・ 過回転はターボの耐久性を低下させ、ターボの早期破損につながります
面積(in²) = 4.05 x 144
給油と排水
ボールベアリングターボ
システム圧力が過度に高い場合を除き、リストリクターが使用されていない場合、オイル漏れは適切に機能するシステムで発生しないはずです
ジャーナルベアリングターボ
ジャーナルベアリングは、エンジンのロッドベアリングやクランクベアリングと同様の機能を持ち、構成部品を分離する為に油圧が必要です。油圧による漏れを除けば、オイルリストリクターは一般的に必要ありません。ジャーナルベアリングターボチャージャーの推奨オイル供給は、-4ANまたは約0.25インチの内径を持つホース/チューブです。オイルフィルターは、必ずOEM仕様以上のものを使用して下さい
オイルドレイン
一般に、オイルドレインは大きい方が良いです。しかし、内径がハウジングのドレンホールより小さいと、オイルがセンターハウジングに逆流する可能性が高いので、なるべく内径を小さくしないで下さい。センターハウジングにオイルが逆流すると、重力供給であることが必要になります! 平地に設置した場合、オイルの出口は重力の方向±15°に沿う必要があります。重力供給が不可能な場合は、掃気ポンプを使用して、オイルがセンターハウジングから自由に流れ出るようにする必要があります
ターボチャージャーを取り付ける際、ターボチャージャーの回転軸が水平な地面に対して±15°以内であることを確認して下さい。また、オイルの出入口は水平な地面に対して15°以内になるようにして下さい
避けるようにして下さい:
・線に起伏がある、または地面と平行に長く伸びている
・オイルレベル以下のオイルパンへの排水
・オイルパン後方の部品に流入する
・オイルパン後方(ウィンダージトレイの窓)において、クランクシャフトからオイルの飛散が発生する箇所
ウォーターラインの最適化
水冷は耐久性向上の為の重要な設計要素であり、水冷対応ターボの場合、水冷配管を接続することをお勧めします。水冷は、熱サイフォン効果を利用して、停止後のタービン側ピストンのピークヒートソークバック温度を下げることにより、オイルコーキングによる破壊的な発生をなくします。水冷システムの効果を最大限に発揮させる為には、水ラインに起伏がないようにして、熱サイフォン効果を最大にする必要があります
最良の結果を得るには、センターハウジングの向きを20°に設定すると効果的です。ウォーターラインの設定が不適切な場合、ターボに重大な損傷を与える可能性があります
水冷に関するホワイトペーパーの全文はこちらをご覧下さい(英語)
適切なチャージチューブの計算
・ 車両に搭載可能なパッケージングスペースの関係で、通常、特定の設計が必要となります
インタークーラーの選択
ブローオフバルブ (BOV)
適切なブローオフバルブ(BOV)の使用は、システム性能に影響します。主に2つのタイプを検討する必要があります
MAP(Manifold Absolute Pressure)センサーは、大気開放バルブまたは再循環バルブを使用します
– 信号線をマニホールドソースに接続します
– スプリングレートが硬すぎるとサージが発生することがあります
MAF(マス・エア・フロー)センサーは、最高の運転性能を得る為に再循環(バイパス)バルブを使用します
– 信号線をマニホールドソースに接続します
– バルブの位置をターボ出口に近づけると効果的です(高温に対応出来る場合)
– バルブや出口配管に制限がある場合、サージが発生する場合があります
ウエストゲート
内部ウェストゲートはターボの一部であり、タービンハウジングに組み込まれています。信号線には2つの接続方法があります。一つは、コンプレッサー出口(マニホールドではなくバキューム)からアクチュエーターに接続する方法です。もう一つは、コンプレッサー出口からブーストコントローラー(PWMバルブ)、そしてアクチュエーターに接続する方法です。マニホールド圧力は、アクチュエータのスプリングレートにより制限されます。ほとんどのOEMアクチュエーターは真空用に設計されていない為、ダイヤフラムが破損し、過剰なマニホールド圧力が発生し、エンジンにダメージを与える可能性があります
オイルリーク
ターボが正しく取り付けられていれば、オイルが漏れることはありません。しかし、オイル漏れが発生する場合があります。ここでは、漏れる場所によって、最も一般的な原因をご紹介します
ターボシステムのテスト
モニタリング
11のチェックリスト
1. アプリケーション情報 – 目標馬力、車両の使用目的など
2. エアフィルターのサイズ決定 – アプリケーションのニーズに合わせてサイズを決定する
3. オイル供給:ボールベアリングターボ用レストリクター
4. オイルドレイン – 適切なサイズと配管
5. ウォーターライン-熱サイフォンの効果を最大にする為のセットアップ
6. チャージチューブ-用途に応じた直径を決定する
7. チャージエアクーラー-用途に応じたコアサイズの決定、最適な流量のためのマニホールドの設計、耐久性の為の取り付け
8. BOV – MAPエンジン用VTA、MAFエンジン用バイパス
9. ウェストゲート – 信号線をコンプレッサーの出口に接続し、外部ウェストゲートへの移行をスムースに行う
10. システムテスト – システムを加圧して漏れをチェックし、定期的にクランプの締まり具合とカプラーの状態をチェックします
11. システムモニタリング – 最適な性能とコンポーネントの耐久性 を確保する為、適切なゲージ/センサでエンジンをモニ ターすること